
こんな方におすすめ
- 一生懸命働いているのに成果が上がらない
- めんどくさがり
- 何事も長続きしない
動機
本書の帯には、「少ない労力で大きな成果を生み出す最強・最速の仕事術」との記載があります。
私はこの「生産性向上」の思考が単純に好きです。
裏を返すと、面倒くさがり屋なのです。 モチベーションが無いと全く長続きしません(笑)
生産性向上に対するヒントを探りたいと思い、この本を手に取りました。
対象
一生懸命働いているのに成果が上がらないと悩まれている方や、面倒くさがりで怠け癖があり何事も長続きしない方にとって、参考になると思います。
著者自身も何事も遠回りすることを嫌い、近道を徹底的に探してレバレッジシンキングのベースを作り上げています。
本書のノウハウは決して難しいことではなく、シンプルな方法論としてまとめられています。
根拠
著者の本田直之さんはシティバンクなどの外資系企業を経て、複数の日米ベンチャー企業の取締役・顧問を兼務されています。
ハワイ、東京に拠点を構えて仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを実現しています。
著者自身が海外ビジネススクール在籍時には、学んだ知識を活かして日本企業にコンサルティングを行う「労力のレバレッジ」により、高額の学費の一部を捻出されています。
その他にも「時間・知識・人脈」のレバレッジについて著者自身の経験を元に具体的にまとめられています。
概要
目次
- 第1章 常にレバレッジを意識せよ
- 第2章 労力のレバレッジ
- 第3章 時間のレバレッジ
- 第4章 知識のレバレッジ
- 第5章 人脈のレバレッジ
- レバレッジシンキング お勧めブックリスト
- 12 レバレッジシンキング チェックリスト50
第1章では、成果が上がらない方は考え方を根本的に変える必要があり、レバレッジシンキングが必要であると説いています。
(レバレッジシンキングの)目指すところは、「労力」「時間」「知識」「人脈」にレバレッジ(てこの原理)をかけ、”Doing more with less”(少ない労力と時間で大きな成果を獲得する。「DMWL」)を実現するというものです。 本書引用P15
プロスポーツ選手が試合に勝つためにトレーニングに費やす時間は全体の80%を占めると言われています。
一方でビジネスパーソンが学習や研究に費やす時間は1日のうちに10分程度と言われています。
仕事の時間が8時間とすると、トレーニングに費やす時間はわずか2%にとどまります。
パーソナルキャピタル(労力資産、時間資産、知識資産、人脈資産)を構築することで、時間と労力の合理化ができ、更に再投資する好循環が生まれ、収入増や成果につながります。
これがレバレッジシンキングの基本的な考え方であると説いています。
第二章では時間投資の方法を5つに分けて説明されています。
1:俯瞰逆算思考 2:時間のルーチン化 3:時間の天引き 4:時間制限 5:固定費の効率化 本書引用P83
時間は有限です。
いつまでにどのような成果を出すのか、時間の感度を持つことがビジネスパーソンにとって重要なスキルです。
また、時間が限られていると人間は強烈なパワーを発揮します。
したがって、時間が無いから成果が上がらないのではなく、時間があるから成果が上がらないことも肝に命じておく必要があります。
まとめ
巻末にはレバレッジ・シンキングチェックリストとして50のチェックポイントが示されています。
チェックリストで自身が現在できていない項目については無意識的、習慣的に考えられるようになるまで訓練を積み、マインドを高めることでパーソナルキャピタルの構築につながると思います。
少ない労力と言うよりも、自己投資効率を高めて継続的にトレーニングを行うことで大きな成果を獲得できるのだと感じました。