
こんな方におすすめ
- 自分の意見をうまく伝えたい
- 仕事や勉強の成果をもっと出したい
- 良いアイデアが浮かぶようになりたい
動機
私は読書が好きであり、資格取得や社会人MBAなどにチャレンジしてきました。
それらは学びが中心であり、アウトプットの比率は低いと感じています。
本書はタイトルの通り「学びを結果に変えるアウトプット術」について脳科学に基づいた手法が多数掲載されています。
このアウトプット術により、これまでの自身のインプットを活かしたいと考え、本書を手に取りました。
対象
「自分の意見をうまく伝えたい」「交渉や営業が得意になりたい」「いいアイデアが浮かぶようになりたい」「仕事や勉強の成果をもっと出したい」と考えるビジネスマン個人がターゲットになっています。
圧倒的に結果を出し続けている人は決まってインプットよりアウトプットを重視しています。
著者の調査によれば、9割のビジネスマンはインプット中心の学び方や働き方をしているそうです。
本書では脳科学に裏づけされた「書き方、伝え方、動き方」とアウトプット力を高めるトレーニング法など、著者自身の経験に基づいたアウトプット術を示しています。
概要
第1章ではアウトプットの基本法則が述べられています。
「読む、聞く」がインプットに対し、「話す、書く、行動する」がアウトプットです。
アウトプットとは運動であり、運動神経を使った「運動性記憶」は記憶に残りやすく「身に付く」成長につながります。
インプットとアウトプットの理想的な配分は3:7であると説いています。
「インプットとアウトプットを何度も繰り返すことで飛躍的に自己成長ができる」と書きましたが、実はアウトプットをした後に次のインプットの前に絶対に必要なプロセスがあります。それが「フィードバック」です。本書引用P30
フィードバックとは見直し、反省、改善、方向修正、原因究明など、インプットに修正を加えるプロセスです。
フィードバックを行う効果的な方法として、「短所克服と長所伸展」「広げると深める」「なぜを解決する」「人に教えてもらう」ことが挙げられています。
第2章では科学に裏づけされた伝わる話し方について、様々なシーンで示されています。
説明することは「意味記憶」から「エピソード記憶」に変換されて圧倒的に記憶に残りやすくなります。
また、説明することで相手の理解も深まり相手の記憶に定着するだけではなく、説明した自分の記憶にも定着するメリットがあります。
また上手に説明するための7つの方法が示されています。
(1)大きな声ではっきり話す
(2)堂々と自信を持って話す
(3)最初にポイントを話す
(4)話は短くシンプルに
(5)例を使う
(6)権威を使う
(7)数値を使う 本書引用P94-95
また、自分の本音を打ち明けることにより相手との心理的距離が近づき、親近感がアップします。
心理学者のアルトマンとテイラーは「自己開示を通してお互いに相手を知ることにより、相互の信頼が増し、好意的な関係が形成される」と提唱しています。
自己開示の幅と深さが大きいほど好意度はより大きくなります。
ただし自己開示は相手の心の扉の開き具合に合わせて少しづつ行うべきで、初対面でディープな自己開示をしても逆効果であると説いています。
まとめ
第5章ではアウトプット力を高める7つのトレーニング法として「日記を書く」「健康について記録」「読書感想を書く」「情報発信する」「SNSに書く」「ブログを書く」「趣味について書く」 が挙げられています。
これまでの私もインプット比率が高い状態だったと思うので、当ブログもアウトプットの場として活かし、自己成長につなげていきたいと感じました。