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【書評】勝つための準備 エディージョーンズ×持田昌典/著

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【書評】勝つための準備 エディージョーンズ×持田昌典/著

こんな方におすすめ

  • 組織を運営するリーダー
  • ビジネスの世界で競合他社と戦っている
  • 何か大きな成果を成し遂げたい

動機

私が働いている建設業ではプロジェクトチームを編成して建物を作っていきます。

プロジェクトチームの組織がうまく機能を果たすことができないと、良い建物にはなり得ません。

また受注するためには競合他社とのコンペティションになる場合も多々あります。

その「勝つための準備」として何が必要なのか、建設業ではなく違う分野で活躍されている著者に興味があり、本書を手に取りました。

対象

組織を運営するリーダーの方には本書で語られているチームづくりが参考になると思います。

ビジネスの世界で競合と戦っている方何か大きな成果を成し遂げたいと考える方も参考になると思います。

スポーツとビジネスという異なる分野で、野心を燃やしながら、大きな成果を上げてきた著者二人の言葉に共感することも多いと思います。

概要

本書の冒頭には「勝利は強く意識しなければ決して得られない。」とあります。

一時の勝利を得られたとしても好調を維持することは難しいです。

それは勝敗が明確なスポーツだけではなくビジネスでも同じことが言えます。

そのためには準備と努力を積み重ねるしかありません。

第一章では「人は仕事で成長する」を題目として、2人の著者の持論が語られています。

まず、テクニックとスキルの違いについて語られています。

ラグビーで言うと、テクニックはパスやスローが上手いことを指し、スキルはパスやスローのタイミングを決めることを指します。

テクニックは反復練習をすれば誰でも身につけることができます。

一方で、スキルはどのタイミングで動き、それがどのようにな結果をもたらすか理解することが重要です。

よってスキルとは知性と感性が問われるクリエイティブな行動を指します。

テクニックと違い、状況判断にはクリエイティビティが必要です。(中略)常に考えること。次の状況を予測し自ら判断すること。これを習慣としてしっかり身につけるべきです。

本書引用P 17

スキルは実地訓練を重ねて、経験を積むことが大事です。

そしてクリエイティビティを養うために、常に考えることを習慣づけることが重要です。

また敗者を持ち上げてはいけないと著者は説いています。

「善戦」や「惜敗」といった言葉がありますが、どれほど頑張ったとはいえ負けは負けです。

敗者を持ち上げる空気が支配的になると冷静な分析ができなくなります。

そして次もまた負ける確率を高めてしまいます。

 

ビジネスの世界には、成功するための正しい答えはありません。

ビジネスには必ず競合がいます。議論を重ねて戦略を練りライバルに先んじようとします。

そのためには顧客を知ることが大事です。

顧客を知るためには何度も訪問して信頼関係を築くといった地道な行動も含まれます。

相手の先に立とうとする意思が勝負事では非常に重要です。

自信が持てないと言う人がいますが、その理由は簡単です。準備不足なのです。自信を持つ方法は実に簡単です。準備と努力を重ねれば良いのです。

本書引用P33

努力をせずに自信がないと嘆いても仕方ありません。

嘆いている暇があれば努力をすれば良いのです。

すべてのビジネスマンに言えるのは自分が逃げていることに気づかない人は絶対に伸びないと言うことです。

本書引用P45

人間の思考回路は後先を考えるようにできています。

そして少しでも逃げ腰になると周りに伝わります。

最低でも自分が逃げていることに気づくべきです。

そして恐怖心などの思考を捨て去り、逃げないように自分を鼓舞することが大事です。 

 

第二章では「変化なきところに進歩はない」が題目です。

まず、自分を変えるチャンスを逃さないことが大切だと説いています。

そして自分への悪い評価は感情的にならず、真摯に受け止めることも重要です。

夢を持つな。目標を持て。

本書引用P64

よく人は「夢をもとう。」といいます。

しかし、夢という言葉の非現実性とそれがたった一つのものという意味合いに違和感があります。

夢よりも目標を持ち、それを貫徹する意思が重要です。

そして、チャンスが来たとわかったらリスクを冒してでも掴みに行くことが大事です。

人は誰でも、リーダーに自分が信頼されていると感じなければ、本当の意味での仕事をしません。

本書引用P72

信頼とは相手に責任を持たせることです。

信頼することと懇意にすることは全く別物です。

相手に自分の仕事をきちんとしてもらうことで、チーム全体が正しい方向に進むことに寄与します。

勝利の条件(第三章)として、勝利や成功は合理的なものと説いています。

非合理的なハードワーク、軍隊式の訓練は意味がありません。

そのため、合理性を追求する必要があります。

そしてプロセス重視ではダメであり、結果が全てです。

徹夜で頑張ったことを自慢しても意味がありません。

したがって、リーダーは形式を重視する空気を何としても変えていかなければなりません。

以降の章では人間力の磨き方(第四章)、最後の詰めで勝敗が決まる(第五章)について著者の持論が語られています。

まとめ

勝つための準備は公式化された単純なものではなく、粘り強さが必要です。

それはいかにも泥臭くスマートではない方法が取られており、敬遠されることも多いです。

また、信頼と責任は対になっています。信頼を勝ち取り、引き受けることで人は成長します。

そして 一生懸命行った上での経験でのみ実績につながり、高いステージに上がることができます。

徹夜を推奨するわけではありませんが、本当にやるべきことを丹念に粘り強く実践し続けることが重要と感じました。

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Yuko

自己投資、読書、資産形成、旅行で 豊かなワークライフスタイルを目指す 中流サラリーマン /建設業 /MEP Engineer /maneger /経営学修士MBA /大阪在住

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