book

【書評】孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術 

  1. HOME >
  2. book >

【書評】孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術 

こんな方におすすめ

  • 毎日遅くまで残業している
  • 立てた目標と計画が期限までに成果に結びつかない
  • 重要な仕事を複数同時進行している

動機

ソフトバンク孫正義社長は日本を代表する経営者で、次々と新規事業に参入しています。

著者はソフトバンクの元室長として新規事業や買収を次々と成功させました。

孫社長の側近が実践する時間術はプロジェクトマネージャー視点を持ちつつ、他には無い特徴があるのだろうと思い本を手に取りました。

対象

膨大な業務量に追われ毎日遅くまで頑張っている方、目標と計画を立てるがいまいち期限までに結果に結びついていない方にこの「時間術」が参考になると思います。

重要なプロジェクトを複数同時進行している方も、この時間術によって時間の確保ができると期待されます。

根拠(著者紹介)

三木雄信さんはソフトバンク孫正義社長のもとで入社2年で社長秘書に就任、Yahoo!BBの立ち上げ、日本債権信用銀行の買収などのプロジェクトマネージャーとして活躍されました。その後33歳で起業されて、ソフトバンク時代に培った高速PDCAを駆使して、多数のプロジェクトを同時に手掛けながらも社員とともにほぼ毎日残業ゼロを実現。高い生産性と圧倒的スピードで仕事をこなして、ビジネスとプライベートの両方を充実させることに成功されています。

概要

序章では本当に使える時間術としてイシューリスト(課題リスト)を作成することが挙げられています。 

イシューリストは目的であり、タスクは手段です。

イシューリストはその計画を成し遂げるために何をすべきかという目的を書き出したものです。

そして、タスクとはミーテイングを組むことを指します。

考える時間は10秒以内」が孫社長の口癖だそうです。

10秒考えてもわからないものはそれ以上考えても答えが出ません。

だから人と議論をしたり意見を聞いたりすることを勧めています。

自分一人で10秒考えない、そして他人にも10秒考えさせないことが重要です。

ミーティングは意思決定の場であり、「検討中」と答えるのは禁句としています。

定例会を設定することで、会議の調整コストが一気に軽減されます。 

組織の意思決定と個人の仕事をスピード化するために定例会は必須としています。 

 

第1章では、無駄をなくす極意として以下が挙げられています。

ポイント

1 部下の自分が先回りして権限と情報を揃える。
ちゃぶ台返しを最小限に抑える。

2 期待値をすり合わせる。納期、品質、コストのバランスを取る。
(相手が期待することはやる。期待しないことはやらない。)

3 定例会で組織全体を前進させる。
個別に情報のやりとりをすると、コミュニケーションネットワークはN(Nー1)/2で増えてしまう。
一堂に会して最新の情報をその場で共有する。

 

第2章から孫社長流時間術として7つのルールが挙げられています。

ルール1 「イシュー」と「週間」の連携が最強の結果を生む

本書引用P132

イシューリストはスケジュール帳と別に作成します。

スケジュール帳は確定したタスクを書き込みします。

そしてイシューから逆算してミーティングをセットします。

タスク出しの初回ミーテイングはなるべく早くセットします。

タスクを出して全体像を把握しないと今後のスケジュールが立たないためです。 

ルール2 すべての仕事を15分、30分、1時間単位で仕分けする

本書引用P142

最小単位は15分がベストです。また、「その仕事は本当に1時間必要か?」と疑うことも大事です。 

自分の平均作業時間を知り、自分の限界作業時間(集中力)を知ることが重要です。

また場所の移動は最小化します。

顧客にわざわざ会いにいく必要があるか考える必要があります。 

仕事を小さく分解することで、スピードを上げることができます。

難しい仕事や面倒な仕事ほど分解することが必要です。

ルール3「週間化」と「数字」で仕事や勉強を高速化する

本書引用P168

1週間で全てやり切ることが大事です。2週間以上だと先送りされてしまいます。

毎日のアウトプットを数字で定義する必要があります。

そして目標値に達成したかしなかったか評価します。

達成できなかった理由は何かを考えると、すぐに問題解決に移ることができます。

ルール4 「1日24時間」で人生のポートフォリオを管理する

本書引用P183

朝8時からのスケジュール帳ではなく、24時間×1週間でスケジュール管理します。

勉強時間の確保については、時間の枠を決めることで継続して学習リズムを作ることができます。 

休息も遊びもスケジュール管理し、しっかり休息を取ることも重要です。 

ルール5 時間がないなら開拓せよ

本書引用P198

目標と期限を決めたら1日のスケジュールに落とし込みして、毎日着実に実行していきます。

どんなスキマ時間も見逃さずに開拓しようとする意識を持てば、1日の中で使える時間が増えていきます。

スキマ時間の活用方法として、以下のポイントが挙げられています。

ポイント

1歩きながら学習する。

2出社前に勉強や運動する。

3出社してすぐにタスク整理する。 

4移動時間はメール処理にあてる。

5ランチは夜の会食の代わりに使う。

6就寝前のインプットで睡眠中も頭が動く。 

ルール6 どんな作業も一次完結(一度で終わらせる)せよ!

本書引用P212

1つの作業は1度で終わらせます。

例えばメールを開いたらすぐに返信するといったことを指します。 

1つの作業を一時完結しないと、仕事の待ち行列が発生します。

これが仕事をどんどん遅くしていきます。

メールの一時完結率を上げるには、時間の枠を決めることが大事です。

また期待値を確認すればスピードと品質を両立できます。

アウトプットは発注相手の期待値さえクリアすればOKです。

品質を過剰に設定しているケースが多いので、取り掛かる前に期待値を確認することが大事です。

ルール7 人の力は遠慮なく借りる

本書引用P233

誰かに仕事を依頼するときは、1日のうちに早い段階で仕事を発注します。

遅い時間に依頼すると、相手に残業を強制しているのと同じです。

また夜遅くなると、人の力を借りられません。

残業せずに仕事を切り上げましょう。

翌日の朝一番に上司に確認をとったり、他の人にデータをもらいに行った方が仕事は何倍も早く片付きます。

また、貸しを作れば周囲も力を貸してくれます。

人の力を借りたいなら、まず自分が人に力を貸すことが大事です。

まとめ

本書で語られている時間術は目新しいものではなく、仕事を進める上で基本的なことも多いと思います。

これらの時間術を意識し、普段の仕事の中で着実に活かし続けられるかが重要だと思います。

すぐに実践できる内容ばかりだと思いますので、早速自身の業務の中に取り入れていきましょう。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター

Yuko

自己投資、読書、資産形成、旅行で 豊かなワークライフスタイルを目指す 中流サラリーマン /建設業 /MEP Engineer /maneger /経営学修士MBA /大阪在住

-book

Copyright© Yuko Blog , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.