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【書評】転職と副業のかけ算

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【書評】転職と副業のかけ算

こんな方におすすめ

  • サラリーマンである
  • 転職を考えている
  • 転職は考えていないが、副業に興味がある

読んだ動機

著者は転職と副業によって10年で年収の20倍超にした次世代型のサラリーマンです。

私自身は転職は考えていませんが、年収を多く稼ぐ著者のマインドについて興味が湧き、本書を手に取りました。

おすすめの読者

本書では著者が考える「働くためのスタンス」が記されています。

転職をゴールと考えず、出口戦略を立てつつ転職先で活躍することがゴールです。

また、本業を生かして副業に取り組み、副業で得た知見をさらに本業に活かすことを勧めています。

現在サラリーマンであり転職を考えている方や、転職は考えていないが副業に興味がある方にとって参考になると思います。

本の概要

第2章で成果につながる働き方について述べられています。

大前提として年収を上げる転職には、今いる会社で成果を出すことが大事です。

高い給料を追い求めるより、自分のスキルを貯めたほうが長い目で大きな価値になります。

また、機会をもらえる環境で背伸びをすることも重要です。

たとえ未経験の内容であったとしても、機会を待つのではなく、機会を取りに行き全力を尽くします

そのことが自分の経験値や成果につながります。

一方、個人のスキルの良し悪しはそれほど重要ではありません。

目の前のことに一生懸命に取り組み、絶対にやり切るという考え方や姿勢(スタンス)や目線が重要です。

会社は何かを学ぶ場所ではなく、お金を生み出し、世の中に貢献する組織です。

どこでも活躍できる人は、「組織を成長させる人」です。

自分が成長しつつ、会社の成長も牽引できる人材が市場価値の高い人材です。

第三章では年収を上げ続けた「転職術」について述べられています。

上司の評価より市場評価を意識することが大事です。

社内評価を大事にしておくだけでは、井の中の蛙になります。

自分で市場からの評価を上げていくことが重要です。

本書では市場価値を高める5つの力が紹介されています。

ポイント

  1. 論理的な思考ができる力
  2. 構造的に物事を捉える力
  3. 物事を俯瞰した上で、課題を特定する力
  4. 課題に対して仮説を立てて、誰にでも分かりやすく説明できる力
  5. これらを用いて組織をマネジメントする力

これら5つの力を総合的に推し量るには自分の仕事をわかりやすくどんな人にも伝えられる」という方法があります。

わかりやすく伝えるには「業界の状況→会社の課題→部署の役割→自分のミッション」というように、上流から下流まで俯瞰してわかりやすくまとめて伝える必要があります。

また、転職のベストタイミングについて述べられています。

在籍期間は関係がありません。期間における「中身=密度」が大事です。

転職してはいけないタイミングは、「今の仕事が辛い、嫌になった」というタイミングです。

仕事が最高潮のタイミングで転職するのがベストです。

転職に際し、「戦略的職務経歴書」の書き方が紹介されています。

転職活動は自分という商品を企業に売り込む営業活動です。

相手のニーズを把握して、自分を採用するメリットを訴求する必要があります。

そのため、相手が欲しがる経歴を記載することが重要です。

職務経歴書に内容を書く上で重要な4つの視点が挙げられています。  

ポイント

  1. 共通点と類似点を見つける
  2. 社内評価ではなく市場価値を意識する
  3. 自分の役割を明確にかつ定量的に伝える
  4. 面接でのツッコミどころを用意しておく

面接でのツッコミどころとは、キャリアサマリーの中で面接官が具体的に聞いてみたくなるポイントを盛り込んでおくことを指しています。

一方、転職後に持つべき大切な視点があります。

それは、転職した企業に入社して活躍することがゴールだということです。

次のキャリアを目指して結果を出し続けることが大事です。

第四章 本業を生かして稼ぐサラリーマンの副業について述べられています。

近年の大企業の副業解禁からも分かるように、個人でもお金を稼げる環境が整い始めています。

本書ではサラリーマンとして苦労して得たことをコンテンツにすることが勧められています。

本業での成果にこだわり、サラリーマン経験をTwitterなどの媒体を通じて発信し、資産にすることを勧めています。

副業のメリットとして3点紹介されています。

ポイント

  1. 自分を売り出す個のブランド化
  2. 収入チャネル増加による経済基盤の確保
  3. 本業における市場価値向上への寄与

副業での収入があることで、本業でも大きなチャレンジができる。というマインドセットになれます。

そして、気持ちに余裕がうまれ、働く上での後ろ盾になる。

本業を生かして副業に取り組み、副業で得た知見をさらに本業に活かすことができます。

これらの相互作用で個人の市場価値を高めていくことにつながります。

個人ブランドを生かしたサラリーマン副業のやり方のコツについて紹介されています。

ポイント

  1. 時間を切り売りする労働集約型にしない。
  2. 本業や過去経験をお金に変える

コンテンツ配信は元手がいらず労働集約型ではないのでお勧めされています。

人は自分にとって有益な情報にお金を使います。

自分と同じ境遇の人の体験に価値を感じるものです。

そしてサラリーマンの経験には多くの需要と供給が潜んでいます。

サラリーマンの経験から価値のあるコンテンツが生まれる可能性を秘めています。

考察 「ブランド人」に通じるマインド

本書で語られているマインドは田端信太郎さんの著書「ブランド人になれ!」にも通じる点が多いです。

働くとは人(の心)を動かすと書きます。

汗水垂らして働くこと自体に価値はなく、誰を喜ばせたのか考える点が重要です。

そして給料を我慢料としてもらうのではなく「稼ぐ」ものであることを認識する必要があります。

しかし、汗をかくこと自体に意味はありませんが汗を書く必要はあります。

著者が現在の地位に至るまでには、それ相応の血の滲むような努力があるはずです。

優雅に見える成功者の表面だけを見ていてはいけないと思います。

まとめ

本書では生涯年収を最大化する生き方として、会社を利用しながら自分のキャリアを実現し、その過程で得た知見を副業に還流することを推奨されています。

そして、転職と副業の掛け算で1万人に1人の存在になることができます。

行動を起こさないことこそ最大の失敗です。今すぐ行動しましょう。

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Yuko

自己投資、読書、資産形成、旅行で 豊かなワークライフスタイルを目指す 中流サラリーマン /建設業 /MEP Engineer /maneger /経営学修士MBA /大阪在住

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