はじめに
私は2016年に国内の大学院(ビジネススクール)にて経営学修士(MBA)を修了しました。
私の場合はパートタイムで通学するタイプのビジネススクールを選択しました。
私がMBAを取得して感じている「働きながら学ぶ」メリットについてご紹介したいと思います。
通学パートタイム制のビジネススクールに通うということは、「働きながら学ぶ」ことと「通学」することになります。
私が考えるそれぞれのメリットとデメリットについて本記事でご紹介したいと思います。
本記事の対象
本記事ではMBAに興味がある方の中で、どのようなビジネススクールが良いのか悩まれている方にとって参考になると思います。
またMBAにまだ興味がなくても、本記事を読んで少しでもMBAに興味を持っていただけると幸いです。
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目次
フルタイムを選択しなかった理由
働きながら学ぶメリット
働きながら学ぶデメリット
通学するメリットとデメリット
まとめ
フルタイムを選択しなかった理由
冒頭でもご紹介した通り、私の場合は国内でパートタイムで通学するタイプのビジネススクールを選択しました。
実は修了したビジネススクールの1年前は、別の国立大学院系ビジネススクールを受験しました。
猛勉強の結果、合格はしましたが、フルタイム制だったこともあり結局は入学をしませんでした。
それは次の2つによる理由による判断です。
理由1:収入がなくなる
フルタイムで通学すると当然会社を休職するか退職することになります。
その間は無収入となります。貯蓄から切り崩して生活する方法も考えられますが、
そこまでしてビジネススクールに通いたいとは思いませんでした。
理由2:実務の知識が薄れる
フルタイムで学びを中心にすると、実務の知識はどうしても薄れていきます。
フルタイムでビジネススクールに通う場合には、1年半から2年の間は実務から離れることになります。
変化が激しい時代の中で1年半から2年のブランクはかなり大きいです。
そのため休職してまでビジネススクールに行こうとは思いませんでした。
なぜフルタイム制のビジネススクールを受験したのか?
収入がなくなること、実務の知識が薄れることを踏まえた上で、なぜ「フルタイム制」のビジネススクールを受験したのか?それについても触れておきたいと思います。
フルタイムとは平日の日中も講義が行われており、休職を前提としないとカリキュラムをこなすことができません。
しかし朝から晩まで毎日講義が行われている訳ではなく、うまくカリキュラムを組めば平日は3日程度で収めることができます。
ただし、ただカリキュラムをこなすだけで自分が受けたい授業があるかどうかわかりません。
MBA取得が目的であれば良いかもしれませんが、あくまで「学び」が目的でMBA取得を目指していました。
また学生の構成を見ると社会人学生が少なく、経営学部を卒業して大学院に進学してきた方の構成が多いことが分かりました。
ビジネススクールで学ぶ以上、ビジネス経験者と互いに学びを深めていきたいと考えています。
このことからも、ビジネス経験者が多く集まるビジネススクールを選択し直すきっかけとなりました。
以上の理由からせっかく合格しましたが、平日夜や土日で講義が完結する「通学パートタイム」方式のビジネススクールを受験し直すこととしました。
働きながら学ぶメリット
私が考える働きながら学ぶメリットは5つあります。
負担軽減のメリット2つと学びの面で3つのメリットがあると考えています。
メリット1:収入が維持できる
フルタイムとは違い働きながら学ぶので、休職や退職をする必要がありません。
収入は通学中も変わらないと思いますので、家計への影響が少なくてすみます。
メリット2:会社に対する負担も軽減できる
フルタイムの場合は会社を休職したり退職することを余儀なくされます。
この場合は自分の代わりとなる人材を探すなど、会社にとっては負担となります。
メリット3:すぐに実務に展開ができる
働きながら学ぶメリットの中で一番大きいメリットだと思います。
MBAで学んだ手法を職場で応用してみると実際に効果があるのかすぐに知ることができます。
期待されている効果が無いとすると、それが何故なのか疑問が出てきます。
そしてその手法が実は適用できる条件や範囲があることに気づくことができます。
そしてその手法の限界を知ることができます。
またその手法を教えてくれた教授にフィードバックをすることで、理論的に改善が必要なケースが出てきます。
そして学術的な発見にもつながっていきます。
メリット4:問題を深く考えることができる
働きながら学ぶ人は「問題」を自分の職場に展開してとらえることができます。
問題を定式化、一般化するには考えておくべき前提条件があります。
その前提条件に自身で気付くことができます。
また、問題解決の方法をより実務に近く実態的にとらえることもできます。
経営学を学ぶ際には「ケースメソッド」で具体的に問題状況を想定します。
働きながら学ぶことは、自社で起きている状況を「ケース」として具体的な文脈で考えることができます。
こうして問題を深く考えることができます。
メリット5:現場に理論的理解を取り入れることができる
大学では経営学の理論を教わります。
一方、現場では諸先輩方や上司から様々な「ノウハウ」を教わります。
大学で学んだ理論から、なぜこのノウハウが有効なのか理解することにつながります。
ノウハウの中には何故か分からないが取り入れると上手くいくといった事も多いと思います。
ノウハウと理論的理解を結びつけることで、なぜ上手くいくのか理解することができます。
そして、そのノウハウが効果的に働く条件と効果が無い場合を見極めることにもつながります。
働きながら学ぶデメリット
デメリット1:仕事と勉強の両立が必要
働きながら学ぶということは、二足のわらじを履くことになります。
1日という限られた時間の中で仕事と勉強を両立するために、自己管理を徹底する必要があります。
学ぶ時間を生み出すためには、趣味などのプライベートな時間を減らし、仕事の効率化を図る必要も出てきます。
デメリット2:ライフスタイルが変わる
時間管理を徹底したとしても、学びの時間を十分に確保できるとは限りません。
他にどのように時間を生み出すのかというと、睡眠時間を削ることになります。
同級生の中で、通学前から睡眠時間が変わらないと言っていた人は全くいませんでした。
かなり無理をすることになるので、体調管理にも気をつける必要があります。
通学していた当時は、覚悟と気力で乗り切っていました。
通学するメリットとデメリット
メリット1:カリキュラムをこなすことができる
通学することで、定期的にカリキュラムをこなすことができます。
通信制の場合も膨大な量のカリキュラムをこなす必要があります。
よほど自己管理を徹底しないと、途中で脱落してしまいます。
その点、通学の場合には一緒に学ぶ仲間もいるので、良い刺激を受けながらカリキュラムをこなすことができます。
メリット2:インタラクティブな講義が多い
通信制の場合も講義内容はしっかりしています。
しかし質疑やグループワークなどインタラクティブな講義にはなりにくいのが実情です。
ビジネススクールで学ぶには理論と実務との結びつきが大事と思います。
講義を受けていると、自分の業界に合っているのか?なぜ活かせないのか?など色々と疑問が湧いてきます。通学の場合は先生を捕まえて相談もしやすいです。
メリット3:互いの経験から学ぶことができる
ビジネススクールでは業界や会社としての課題など問題意識を持った方々が集まります。
自分とは全く関わりがない業界の方が抱える問題意識とは、意外にも共通点があったりします。
また逆に「何が問題なの?」というような問題もあり、他の業界の経験値を活かして解決策が得られる場合もあります。
このように互いの経験から理論だけではなく実務にすぐに生かすことができる学びを得ることができます。
デメリット:時間的な拘束がある
通学の場合のデメリットは時間的な拘束があることです。
カリキュラムが組まれているので、好きな時間で学ぶことができません。
よって時間管理を徹底する必要が出てきます。
また、通学のために移動時間がかかります。遠方の場合は交通費も多く必要です。
場合によっては、前日入りして宿泊する場合も出てきます。
まとめ
私は国内のビジネススクールで通学(パートタイム)の形式を選択しました。
働きながら学ぶメリット、通学のメリットをまとめます。
働きながら学ぶメリット
- 収入が維持できる
- 会社に対する負担も軽減できる
- すぐに実務に展開ができる
- 問題を深く考えることができる
- 現場に理論的理解を取り入れることができる
通学のメリット
- カリキュラムをこなすことができる。
- インタラクティブな講義が多い
- 互いの経験から学ぶことができる
これらのメリットから通信よりも通学、フルタイムよりパートタイムをお勧めします。
負担が軽減できるだけではなく、学びに対するメリットも大きいです。
一方で通学のフルタイム形式や通信制も多くのメリットがあると思います。
自分の合うタイプのビジネススクールを選びましょう。
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そこからさらに昇華してビジネススクールにチャレンジするのも良いと思います。