
このような疑問について、一級建築士が優遇、免除される資格をご紹介します。
私は2020年に一級建築士試験に合格しました。
毎年何かの資格を取得しようと勉強、チャレンジしています。
いろいろな資格を調べていると一級建築士は一部の資格は免除要件になっていることに気づきました。
そこで、私が調べた一級建築士が優遇される資格の中から、特に実務的に有用な資格について紹介したいと思います。
目次
試験の一部が免除される資格
受験要件になっている資格(試験あり)
受験要件になっている資格(講習のみ)
まとめ
試験の一部が免除される資格
一級建築施工管理技士
メモ
申込時期:1月29日ー2月12日
試験日程:第一次検定6月13日、第二次検定10月17日
受験費用:第一次検定10,800円、第二次検定10,800円
合格率:第一次検定51.1%、第二次検定40.7%
優遇内容:第一次検定免除
注意:いずれも令和3年時、合格率は令和2年
建築施工管理技士は、建築工事の施工計画を作成し、現場での工程管理や品質管理・安全管理などの面で指導監督的立場で建築物の質的な向上を支える重要な技術資格です。
一級建築施工管理技士は、施工技術の指導的技術者として社会的に高い評価を受けています。
施工管理者としては保有しておきたい資格の1つですね。
優遇内容は第一次検定が免除されます。
第一次検定は建築学、施工管理法、法規の科目で構成される択一式の試験です。
一級建築士はその第一次検定丸ごと免除されます。
インテリアプランナー
メモ
申込時期:8月31日-9月24日(後期)
試験日程:11月21日(後期)
受験費用:16,500円(後期)
合格率:学科試験69.3%、設計製図試験27.2%
優遇内容:学科試験免除
注意:いずれも令和3年時、合格率は令和2年
インテリアプランナーはインテリア空間でデザインに力点を置きながら提案、設計、管理をトータルに実現できる能力を持つ者に与えられる資格です。
住宅設計だけではなく、商業施設の設計にも活きる資格ですね。
優遇内容は学科試験が免除されます。
学科試験は50問の択一式の試験です。
建築積算士
メモ
申込時期:10月1日-12月7日(二次試験)
試験日程:10月24日(学科)1月23日(実技)
受験費用:27,500円
合格率:69.3%
優遇内容:学科試験免除
注意:いずれも令和3年時、合格率は令和2年
建築積算士は材料の数量や人数(工数)など、建築の生産過程で必要になる数量や工事費を設計図や建築図面を読み解きながら割り出す業務を担います。
綿密に工事費を計算するスペシャリストですね。
優遇内容は学科試験が免除されます。
土地家屋調査士
メモ
申込時期:7月26日-8月6日
試験日程:10月17日(筆記)1月27日(口述)
受験費用:8,300円
合格率:69.3%
優遇内容:筆記試験午前の部免除
注意:いずれも令和3年時、合格率は令和2年
土地家屋調査士は、不動産の状況を正確に登記記録に反映することによって不動産取引の安全の確保、国民の財産を明確にするといった極めて公共性の高い役割を果たしています。
戸建て住宅を購入する場合には土地家屋調査士にお世話になります。
優遇内容は筆記試験のうち、午前の部が免除されます。
受験要件になっている資格(試験あり)
資格の中には一級建築士しか受験ができない資格も存在します。
構造設計一級建築士と設備設計一級建築士です。
一定規模以上の建築物の構造設計については、構造設計一級建築士が自ら設計を行うか若しくは構造設計一級建築士に構造関係規定への適合性の確認を受けることが義務付けられました。
構造設計に関わる方は取得しておきたい資格です。
一定規模(階数3以上かつ床面積の合計5,000平方メートル超)の建築物の設備設計については、設備設計一級建築士が自ら設計を行うか若しくは設備設計一級建築士に設備関係規定への適合性の確認を受けることが義務付けられました。
設備設計に関わる方は取得しておきたい資格です。
いずれも一定規模以上の設計に必須の資格ですので、かなりニーズの高い資格です。
私も設備設計に関わっているので設備設計一級建築士の取得を目指しています。
受験要件になっている資格(講習のみ)
一級建築士を含む建築士しか受験できない資格があります。
その中でも講習のみで資格を取得することができるものがあります。
応急危険度判定士
大地震などで被災した建築物を調べ、倒壊の危険性、外壁、看板や窓ガラスなどの落下、付属設備・機器の転倒・落下などの応急危険度判定を行うことのできる資格です。
講習申し込みは事前予約制で、各都道府県で実施されています。
講習は半日で終了します。
受講は無料ですが、テキスト代金1,600円を支払う必要があります。
私も先日取得しました。
既存住宅状況調査技術者
中古住宅の売買の際に行われる重要事項説明に、既存住宅状況調査(インスペクション)を実施している場合にはその結果について説明することが義務づけられました。
この調査を行うことができるのは、既存住宅状況調査技術者の資格を持つ者のみです。
講習申し込みは事前予約制で、各都道府県で実施されています。
講習は半日から1日で終了します。
講義後には終了考査があります。
受講料は22,000円必要です。
CASBEE建築評価員
建築物や街区、都市などに係わる環境性能を様々な視点から総合的に評価するためのツールです。
CASBEE建築評価員はCASBEEの各ツールについて正しく評価を実施できる者として登録された資格者です。
一部の地方自治体では、一定規模以上の建築物を建てる際に届出が義務付けされています。
そのため評価員はかなり需要が高い資格です。
講習の受講料は20,900円です。
まとめ

一級建築士が優遇、免除される資格をご紹介しました。
せっかく苦労して取得した一級建築士の資格です。
他の資格取得にもつなげて、さらに自分のスキルを高めていきましょう!